第23番 醍醐寺
醍醐山(だいごさん)上醍醐寺(かみだいごじ)
千年経て わきて尽きせぬ 山清水 不動の慈悲を 今に伝えて
家田荘子
ご朱印
家田荘子
コラム 二十三番 醐醍寺
私と、近畿36不動尊巡礼との出会いは、この醍醐寺が、きっかけでした。三宝院にいらっしゃる弥勒菩薩様が大好きで、通っているうち、上醍醐があることと、そこに五大明王様がいらっしゃることを知ったのです。
以来、醍醐山には、近畿36不動尊巡礼以外に、年数回は登拝させていただいています。
毎回、三宝院にまず寄って、弥勒菩薩様にご挨拶をし、それから上醍醐へ。私は、早足なので、般若心経を唱えながら、三、四十分で登ってしまいますが、七十、八十代の大先輩たちが、休憩をしながらも、一生懸命登っていらっしゃる姿には、敬服です。
五大明王様のいらっしゃる五大堂に一歩足を踏み入れた途端、(ああ、今日も無事登拝させていただいて、よかったぁ)と、穏やかで暖かな喜びがこみ上げて来ます。秋の紅葉シーズンは、華やかで、とてもきれいですが、山一面雪化粧された景色を眺めながら、雪降る中、登って行く冬の上醍醐に、私はとても魅かれます。
近畿三十六不動尊霊場会先達・作家 家田荘子寺院紹介
- 名称
- 醍醐山(だいごさん)醍醐寺(だいご)
- 通称
- 深雪山(みゆきやま)醍醐寺
- 不動尊について
- 「五大力不動明王」通称五大力さんと呼ばれている五大力明王の主尊である。上醍醐五大堂に安置。公開。木造座像。重要文化財。
- 所在地
- 京都市伏見区醍醐醍醐山
- 郵便番号
- 601-1383
- 電話番号
- 075-571-0029
- FAX
- 075-571-0210
- 宗派
- 真言宗醍醐派総本山。当山派修験法頭。
- 開山
- 聖宝理源大師
- 創建
- 貞観16年(874)
- 詠歌
- 千年(ちとせ)経(へ)て わきて尽きせぬ 山清水(やましみず) 不動の慈悲を 今に伝えて
- 行事
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- 1月6日
- 初聖宝会
- 2月15日〜21日
- 五大力尊仁王会前行。仁王前行でご祈祷された盗難除、災難身代りの御影を2月23日限りで授与。
- 4月第2日曜日
- 豊太閤花見行列
- 5月18日
- 西国第十一番札所本尊准胝観世音御開扉法要
- 特色
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- 上醍醐
- 国宝薬師堂、清滝宮拝殿、重文開山堂、如意輪堂、また五大堂、観音堂(西国観音の札所)等の建物が点在、開山より信仰の霊域である。
- 下醍醐
- 特別史跡特別名勝の三宝院殿、庭園、障壁画ならびに国宝五重塔外の建造物があり、霊宝館には数万点の寺宝を所蔵。
- 交通 (地図はこちらをクリック)
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- 徒歩
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- JR山科駅、京阪六地蔵駅、京阪三条駅より、醍醐三宝院行、または醍醐三宝院経由の京阪バスに乗車、「醍醐三宝院」下車。
- 京都地下鉄東西線「醍醐駅」下車、三宝院まで徒歩15分。
- 車
- 名神京都東I・Cより国道1号線を京都五条方面へ、外環状線、旧奈良街道を経て三宝院へ。
- 団体バス
- 旧奈良街道は大型車北進一方通行のため、北方からの進入は外環石田交差点より旧奈良街道へ。
自家用車、バスとも有料駐車場あり。徒歩、車、バスとも三宝院まで、三宝院から上醍醐五大堂まで約3km。約1時間は徒歩による。
- 休憩宿泊等
- 上醍醐、下醍醐とも休憩、宿泊可。1ヶ月以上前に予約のこと。
- 拝観
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- 三宝院
- 大人600円、小人300円
- 霊宝館(宝物館)
- 3〜5、10〜12月の春秋2期開館、大人600円、小人300円。
- 伽藍
- 3〜5、10〜12月に国宝・鎧の内部を公開、大人600円、小人300円。
- 附近の名所旧跡
- 金剛王院(通称 一言寺)、理性院、法界寺、隨心院、勧修寺、醍醐、朱雀両天皇陵。
- 山主
- 総本山醍醐寺 座主(ざす)「麻生(あそう)文雄(ぶんのう)」
- その他
- 春は桜、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪。特に醍醐の花見が有名。